■社会人として 【ひとりごと】■

先日、ある地方の役所だか自治団体だかに仕事の所用で連絡をしました。
わりと小さな地方で、まあ有体に言えば田舎の方で、住人も少なくゆったりした空気が流れているのであろう地方です。
どことは言いませんが。

そこに何で仕事の連絡かと言えば、ウチのアーティストがお世話になったんですね。
で、そのご挨拶と、郵送物の送り先を教えて欲しくて連絡したわけです。



いちお「私、××と申します。お世話になっております」

おじちゃん「……」←ぇー

いちお「……。あの、ほにゃららでお世話になる○○の所属事務所なんですが」

おじちゃん「あっ。お世話になりますー」

いちお「いえ、こちらこそお世話になります。ところでほにゃららについてお伺いしたいんですが、～の際に～してもらう郵送物がありまして、その送り先をお教え頂きたいのですが」

おじちゃん「……」←ぇぇー

いちお「あのう」

おじちゃん「いやあ、その件に関してはねえ、ヤマダが全部やってるんですよ。ヤマダじゃないとわからんのです」

いちお「は、あの、それでしたら……」

おじちゃん「お教え出来なくてすみませんねえ。それじゃあ」←切りそうな勢い。

いちお「（ちょっと待て！　じゃあヤマダを出せ！！）　ああああの、ちょっっっと待って下さい。じゃあヤマダさんは……」

おじちゃん「ヤマダはおらんのです」

いちお「（は？）」

おじちゃん「外出しとりますんで。すみませんねえ。それじゃあ」←何らかの対処をしてくれ。こっちだって遊びで電話してんじゃないんだから。

いちお「（じゃあ普通その旨言えよ。ついでに、そうならそうで対処のしようが普通あるだろう？　「掛け直させましょうか」とか「何時頃かけて下さい」とかさあ。しかもなぜ全てこちらに聞かれてからでないと言わないんだ？）　……ヤマダ様は何時頃お戻りでしょうか」

おじちゃん「ん？　うーん、そうねえ、十八時過ぎちゃうよ、多分」←全然勤務時間内。余裕圏内。別に渋る時間じゃない。

いちお「ではその頃にまた改めてご連絡させて頂きます」



　で、十八時過ぎ。


いちお「度々すみません、××と申しますが、ヤマダ様はお戻りでしょうか」

おじちゃん「ああ、ヤマダはもう帰りました」

いちお「（何ぃっっっっっ？）」←オヤジ、ヤマダに電話があった旨を伝えたか？






地方のおじちゃんとは、いろいろな意味で速度が違うのだと愕然としました。