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誰かを救いたいなんて、そんな大きなことは言えない。
だけど・・・。
俺の声で、俺たちの歌で、何かを伝えられたら。感じてもらえることが出来たら・・・。

果てしない夢、でも諦めたくない。

夢に、恋愛に、友情に。
揺れ動く激動の人生モノ(!?)の音楽小説。恋愛要素強い、です多分。


   ◆ ◇ ◆

「俺さあ……プロになりたいって思ってる」
「……」
「プロで……音楽で食っていけるようになりたいって思ってる。……このメンバーで」
「……うん」
「わかんないけど。先のこと、全然。でも……ちゃんと考えなきゃ駄目なんだ。ちゃんと生きなきゃ駄目なんだ……」
ずっと、毎日いろんなことが起きて、それに対応するので精一杯で楽しくて。目先のことを追い掛けて。
……でも、それじゃあ駄目だと気が付いたのが今度の誕生日で、DOUBBLE FOXのレーベル入りだった。
目先のことだけじゃなくてちゃんと、生きている実感が欲しい。
「プロか」
「うん」
「……なれたら、良いな」

(ZERO-Crystal Moon- 1-2より)


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女性と見れば見境ない一矢。
特定の彼女なんて、いらないと思っていた――。
けれど、同じ事務所の紫乃との出会いが、一矢を少しずつ変えていく。
音楽もの。一応は。

   ◆ ◇ ◆

「まったく。一矢さんも彼女作ればいいのに」
「気楽に言わんで戴きたい」
「んなこと言ったって、ごろごろ遊んでる相手がいるんだから、そん中から誰かに決めればいーんじゃないんですか?」
「こっちだってあっちだって『不特定』だと思うから遊んだりしてるだけで、『特定』だと思えば話は別でしょ」
「別なんですか?」
とりあえずオーダーを済ませるとはあっと呆れたようにため息をついた5歳も年下のメンバーに言い返す。一矢の言葉に武人が目を瞬いた。
「何で別?どっか好きだから会うんでしょ、どっちも」
「付き合うってなったら別でしょが」
「ふうん?良くわかんないや」
「自分は彼女がいると思って余裕かますなよ?」
「そんなんじゃないですよ」

(2-1より)


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数年前のクリスマス・イブ。
歩道橋で足を滑らせた飛鳥を、偶然その場に居合わせた彗介は病院へ連れて行く羽目に。
数年後、かつて彗介がバイトをしていた喫茶店で、2人は再会する。

1度目の出会いは偶然
2度目の出会いは……

夢叶ってプロのギタリストになった彗介と、その背中を追いかけて恋する飛鳥のそれぞれの視点で「Side A」「Side B」共に完結済。
番外編「STEP BY STEP」もアップしました。


   ◆ ◇ ◆

……かっこつけても仕方ないだろう。
俺はポケットに手を突っ込んで包みを取り出しながら、ストレートに言った。
「クリスマスプレゼント。……ちょっと、遅いけど」
「は?」
「……他に言葉はないのか?ありがとうとか嬉しいとか」
「や、だって、は?え?ええ?」
無理矢理乗せられたその包みと俺を、目をまんまるにしたまま上原はしばらく見比べた。
「え?だって?え?何で?」
「……どうせひとりで寂しくクリスマスを過ごしただろうお前が哀れで」
「……どうせね」

(White Road -Side A- 8-3より)


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「走り出そうとすると、いつも何かに躓く。・・・いつも、何かを天秤にかけなきゃならないような気がする・・・」
プロのミュージシャンになる為、夢を追いかけて上京してきたバンドBlowin'。
ホームグラウンドとなった渋谷のライブハウス『GIO』で、ギタリストの彗介はスタッフの瀬名に惹かれていく。
エンジニア目指して夢を追い、輝いている瀬名の強さが羨ましかった・・・。
ところがそんな矢先、Blowin'は活動を停止することになり・・・。
夢と大切な恋愛。
計りにかけるものではないけれど・・・。


   ◆ ◇ ◆


「……うん」
「約束して」
「? うん?」
「お互い、夢は諦めないって」
「……」
「お互いの夢を、尊重しようって」
「うん……」
俺には、その時、その言葉がどういう意味か、よくわからなかった。
だって俺には俺の夢を諦めることは絶対に出来ないし、夢を必死で追い続けている瀬名の姿が好きだから諦めて欲しくないのは、当然だった。


そう――わかって、いなかったんだ。
                                              (4-3より)

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「どうせ異世界に拉致するなら、本当に何の能力もない高校生攫ってこないで特殊な能力とかそう言う人を的確にピックアップしてくれ!!」

昨日までは夏休み前の高校生。
だけど今日からは、王子サマの影武者。
突然攫われた異世界で、剣を片手に魔物から逃走…もとい戦闘する羽目になった俺。気付けば帝国継承戦争にまで巻き込まれてる…!?
RPG路線、戦記物風味、異世界迷込みFT。

   ◆ ◇ ◆

「魔物」
「……は」
「浄化の森に魔物は出ないけど、森を抜けてからレオノーラに着くまでの草原には日が暮れると出るからね」
「……………………………………………………はッ!?」
ま、魔物!?
レイアはすたすたと……いや、ふわふわと俺に構わずに前に進んで行く。ちょ、ちょっと待て、落ち着け。いや、落ち着けるか!!相当とんでもないことを言わなかったか、お前?
「何、魔物って」
「魔物って言ったら魔物でしょうよ」
だから待てって!!
(か、勘弁……)
いやー、いるわけないでしょ。そんな。ねえ?まさかご冗談を。
……。
……魔物って……。
(はぁぁぁぁ……)
そんなの、ありか?

(第1部 1より)


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