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先日、ある心理学の本を読んでいたら、こんなことが書いてありました。



『どんなに小さな集団でも、スケープゴートが存在する』



人間は、群れを成す生き物です。
どんなところでも、人は必ず何らかの集団を形成しています。
一人では生きていけませんからね。

そして、その集団の中には、必ずスケープゴートに該当する人物が存在するのだそうです。



『スケープゴート』―――――責任を転嫁するための身代わり。不満や憎悪を他にそらすための身代わり。(大辞泉)



古代ユダヤで、人々の罪を背負って放たれた贖罪の為のヤギのことを指すそうですが、悪い言い方をすれば生贄って奴ですね。

人々の鬱憤を晴らす役割を押し付けられた誰かが、どんな集団にも必ず存在するのだそうです。
それが、人間の集団なのだと。



家族もそう。
学校もそう。
会社もそう。



みんなが誰か一人の悪口を言い、それによってその誰か以外の人間の団結力が深まる……身に覚え、ありません?

わたしはそれを読んで、「なるほどなあ」と思う反面、ひどく寂しくなりました。



スケープゴートの役割を課せられる人間は、恐らく何らかの問題も多少なりはあるんでしょう。
必ず誰かが選出されるとは言え、何人も人間がいる中でそうなるには、やはり何らかの理由があるのだと思います。



でもね。



果たしてそれが、本当にみんなから叩かれなければならないほどの罪であるものなのかどうか。

それは疑問です。



と言うのは、今までを振り返っても、その役割を課せられていたのだろう誰かだとか、そして今、職場でその役割を押し付けられているのだろう人物だとかを考えるに、わたしは決して嫌いではなかったりするんですよ。

そりゃあ、何らかの弾みでカチンと来ることはあるのかもしれない。
でもそれは、他の人にだって同様にあることで、逆に言えばその程度のカチンです。

ただ、恐らくその『カチン』のタイミングが複数の人間に重なってしまった時、その『誰か』がスケープゴートとして今後もはけ口の対象にさせられてしまうんでしょう。



わたしは、自分がされたら嫌。
何も、誰かの悪口を言っていなくたって、他にストレスの解消方法も団結のしようもあるだろうと思うのですが。

悪口を言いたいとも、一緒になってハブろうとも思っていないので、わたしは自分の判断で仲良くしてるし、腹立つ時は周囲を巻き込まずに一人で腹立ててるし(笑)、例えばそれが原因でわたしが一緒にハブられても「知ったこっちゃない」と思ったりしているわけなんですけど……(そして幸い、そこまで周囲もガキではないようですが)




『それが人間という生き物の習性だ。』




そうなのかもしれませんね。
だけど、本当にスケープゴートは、どんな集団にも必要なものなんでしょうかね?

だとしたら、『他人を不幸に陥れて、その上に幸福と仲間を築き上げる人間』って、何だかひどく悲しいことのような気がします。











……くさw









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